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バランス型ファンドの安定型コースは持つ意味がないのではないか

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バランス型の投資信託についていくつか記事を書いてきましたが、今回は先日の記事(ネット証券などが投資信託を手数料無料で販売できる理由 )で触れている提案を受けたバランス型ファンドにあった「安定型」の意味について考えてみたいと思います。

 

提案を受けたというのが、三菱UFJモルガンスタンレー証券の「スマート・クオリティ・オープン」です。

 

こちらの記事(バランス型投資信託は運用に有利か不利か )でも触れている通り、私はバランス型投信の買い付けを行うことはありえないので、話しだけ聞いたのですが、ちょっと気になるところがあったので、記事にしてみることにしました。

 

 

気になったセールストーク

私が提案を受けている態度で、私がその商品に興味を示していないことが分かったのでしょう。

その営業マンは、家族口座で考えてみないかと聞いてきました。

 

特に当該ファンドの「安定型コース」はリスクが小さいので、おすすめであるというのです。

 

何を言われても、買うつもりはないので話だけ聞いておきましたが、中身を見てびっくり。

 

65%が国内債券で運用するインデックスファンドで構成されたものでした。

 

一応、目指せる収益は年間で5%を想定しているとのことでしたが、これって投資する必要があるのでしょうか。

 

別にバランス型で持たなくても、少額投資で個別ファンドを持てば済む気がします。

 

スマート・クオリティ・ファンドは買い付けの手数料はなく、信託報酬もバランス型ファンドにしてはそう高くないので、嫌な気分にはなりませんでしたが、かなり偏ったファンドですから、しっかりニーズのある人に提案するべきで、安定しているならと興味を持たせるような提案は、少し間違いであるのではないかと思いました。

 

そのまま買い付けを行っていたら、株価が上がった時にファンドの基準価額が上がらないことで、かなりの不信感を持つだろうなとの印象を持ちました。

 

リスクが小さいことを前面に出すのは問題ないですが、増えないことも同じように話をして、値動きの小ささを伝えないと少々誤解を招くかなと。

 

実際には、儲かることを期待して欲しいとの話しだったので、とても気になるセールストークでした。

 

議論してもしょうがないので、丁重にお断り申し上げましたけどね。

 

65%を投資する個別ファンドの13年度成績は

65%が国内債券で運用するインデックスファンドだったと先程ふれましたが、ベンチマークはNOMURA-BPI総合インデックスというものでした。

 

13年度の成績は約2.5%程のプラスになっています。

 

長期的に右肩上がりのチャートを形成していましたので、買い付けを提案されること自体は、問題ありません。

 

確かに安定運用したいならコアに持っても問題ないと言えそうです。

 

しかし、わずか2%強のパフォーマンスを得ようとするなら、コスト管理は肝になるはずですよね。

バランス型ファンドの大本で信託報酬を払っている場合ではありません。

 

どうせ提案をするなら、ニーズを聞きだし、安定運用ならその証券マンのポートフォリオ提案を受けた方が余程有意義な時間を過ごせたのではないかと思ってしまいます。

 

確かに理論上は、組み合わせによる投資の成果の安定化は図れます。

投資対象をしっかり分散させることで、成績は向上する確率は高いでしょう。

 

しかし、インデックスファンドを使うなら、さらにそれが国内債券ではなおさら、コストにシビアにならなければ、投資の意味を失い兼ねません。

 

販売したい商品ありきの話しだったのが非常に残念なことです。

 

安定型コースを持つなら自分で十分

初心者の方にバランス型は向いているかもしれないことは何度か説明してきました。

しかし、安定型で国内債券の運用比率が高いものを持つなら自分で十分可能です。

 

なぜなら、値動きが小さく、大きくポートフォリオが動きが小さいからです。

 

バランス型ファンドの魅力にリバランス効果があることを説明しました。

しかし、これはあくまで値動きが大きくあった時に効果を出す物であり、国内債券が65%とかになると、ファンドの動き自体がもっさりするはずです。

 

安定した運用で小さなリスクで運用するなら、必然的にリターンは小さくなります。

 

年末などに株やリートを調整的に買い付けてポートフォリオを整えることで十対応可能でしょう。

 

せっかく1%でも運用成果を出したいと思って投資をするのに、僅かでも余計に信託報酬をかけて運用すると、思った以上に長期のパフォーマンスは落ちるのではないでしょうか。

 

残念ながら我が国の債券利回りはとても低く、僅かな金利を享受することしかできません。

しかし、それでも投資したことのない人に取っては、意味のある投資に繋がり易いですし、銀行金利より良い利回りは期待できる傾向があります。

 

それをバランス型ファンドで経験した場合は、少し残念なイメージを持たれる人も出てくるような気がします。

 

残り35%の部分次第ですが、65%の国内債券がどこまで効果を実感するのかかなり怪しい印象です。

 

国内債券を運用の中心にするなら、個別ファンドでポートフォリオを作った方が、運用の状況がよくわかると思います。

 

パッケージ化された運用に意味を持たせるなら、均等配分を微調整したようなバランス型ファンドくらいの積極性も伴ったものが良いのではないかなと、個人的には思っています。

 

国内債券は本当に動きがゆっくりで小さいというのが特徴です。

 

確かに「安定型」という名前は、魅力的に映る投資家層が多いのですが、選ぶ際は国内債の動きをよく見てから買い付けを検討する方が良いでしょう。

 

パッケージで買う必要があるのかについても同時に検討すると良いと思います。

 

 

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