株の初心者は順張りと逆張りのどちらを選ぶべきか
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株の取引で大切なことはどんなシステムで取引していくかですが、初心者の内に考えることとして、トレンドに対して順張りで相場に入っていくか、逆張りで入っていくかという問題があります。
一般論として順張りが正しいトレード方法とする場合が多いですが、なかなか勝てない時に逆張りで取引してみようかなと検討することはよくありますね。
今回は株の初心者は順張りと逆張りのどちらを選ぶべきかを考えてみようと思います。
なお、今回の対象は短期売買です。
順張りと逆張り
まずは順張りと逆張りの概念から説明します。
順張り
順張りとは、上の図のようにトレンド方向と同方向へポジションを取る手法です。
赤丸のところなどは最も有名なトレンドフォロー(順張り)の手法で、上がっていったところから一度押し目をつけて再度上昇して上値を更新したのを確認し、さらにその押し目で買っていく方法を示そうとマークしました。
トレンドフォローの有効性は色々言われていますが、代表的なものを挙げておきます。
- 傾向は続くものだと言う共通概念がある
- ライントレードを使う人が多いので、水平線やトレンドラインに押し目を付けた時のサポートが期待できる
- 傾向が出るほどの勢いがある
本来は「トレンドフォローの有効性」だけで記事を書くべきですが、取り敢えず簡単にイメージをするために3つ挙げました。
逆張り
逆張りとは、上の図のようにトレンドフォローと逆方向にポジションを取る手法です。
赤丸のところで頂点を付けてから過熱感の修正を狙って、上の場合では売りを仕掛けます。
いつまでも上がり続けることは無いので、トレンドが発生してもいつかそれは終わります。
トレンドが急になればなるほど、一旦調整に入った時の落差も大きくなるのが特徴なので、例えば高値付近でそれまでは順調に高値更新していたのに勢いが弱まった時などは逆張りで入っていく投資家が多くなったりします。
ほとんどの株は、大きなBOXの中で取引がされています。
それが数年来の高値や安値の中かもしれませんし、数か月ぶりの状況かもしれません。
いずれにしても上がり続ける株はないので、値頃感も手伝って「これ以上上がらないだろうと」の予測は抱き易いですね。
株の初心者に起こりがちなこと
我々の普段の生活を考えると、モノは安い時に買って、高い時に売るべきだと言う概念を誰もが持っています。
それは株を取引きする時にも持ち込み易い考え方なので、トレンド方向よりも今つけている値段をどう捉えるかに偏重し易いです。
先程述べたように、「これ以上上がらないだろう」との思惑でトレードを考えることは初心者ほど多いですね。
私は、(株の短期売買では)順張りと逆張りのどちらが有利かと言う議論は少しナンセンスかなと思っています。
完全にどちらが上の手法かという議論よりも、それぞれの性格や自分が相場で信じていることを基にして、どのように応用して自分のルールを作るかの方が大事なことでしょう。
株の初心者は順張りと逆張りの両方を試してみて、やり易い方を選んでも良いと思います。
しかし、株の初心者にはやってしまいがちな間違いがあります。
その点に注意して取引する必要があります。
その間違いとは、損切りの失敗です。
上がることを期待して買った株でも、その後の状況次第で下落すれば、損切りを検討しないといけません。
今回は短期売買を対象としているので尚更ですが、切らないといけない銘柄を保有すれば、その分の資金が死んでしまい、適切に損切りできていた場合に売買できるチャンスがあっても、資金不足で買えなくなります。
しかし、それでもいずれ上がってくるならまだ良いですし、どのくらいの幅で含み損を抱えるかも大事なことです。
そう考えた時、より危険が大きいと思っているのが、逆張りの場合なんです。
逆張りは、トレンドに逆らうトレードスタイルですが、株はいつか下がると信じて損失が拡大するまで保有を続けてしまうことが多く発生します。
トレンドになっているということは、その時点で下がるよりも上がると考えている人の方が多いわけです。
高値を付けてから一度調整しても、再度上がっていく状態が上昇トレンドの大きな特徴ですが、それだけ上がっていくだけの力が作用しています。
それに反する行動をする場合は、切るところでしっかり切らないといけないのですが、初心者では値頃感を優先して考えしまうことがあります。
買ってからもそのままの勢いでトレンドが継続した場合に、売り時を逃したと考えてしまうことがあるのです。
もちろん、これは順張りでも同じことが言える部分があるのですが、トレンドが発生している時は、時間をかけることでポジションが助かることがかなりあるので、大きなけがをし難いです。
また、逆張りを危険だと思う必要性も感じるべきかなと思っています。
上がったから下がるだろうとの考えでトレードを考えると、これも大きなけがに繋がるからです。
特に株の初心者はそこに気を付けないと、何年も持つような塩漬け株を持つことになり兼ねません。
トレンドは確かにいつまで続くか分かりませんが、いつ終わるかも分かりません。
値頃感で取引する人は逆張りでトレードすることが多くなるので、大きな損失を回避するためのシステムはしっかり持って置く必要があるでしょう。
まとめ
今回は、株の初心者は順張りと逆張りのどちらを選ぶべきかについて考えてみました。
株の初心者だからと言って、順張りをしないといけないとは思っていませんが、トレードの技術がまだ弱い頃にトレンドに逆らったトレードをするのは大きな危険があるかなと思っています。
最終的な答えとしては、値段が荒れてきている銘柄を扱う時は、「どのようになったら逃げるのかをちゃんと決めてから入るべき」としたいと思います。
ただ、トレンドに逆らうと大けがの原因になってしまうので、まずは順張りを覚えていく方が良いでしょう。
逆張りは適当なところから「もう下がるだろう」と入っていってしまうことが多いので、一貫性を担保しにくいです。
そこら辺に注意して順張りと逆張りを考えてみましょう。
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