株のトレードルールを公開している人はなぜルール公開できるのか理由を考える
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「株をやるならルールが必要ですよ」と再三に渡って説明していますが、世の中には株のトレードルールを公開してくれている方がいます。
利益を取れるルールを作り上げるのは本当に大変な作業ですし、簡単に教えてもらえるのは不思議に思いますがなぜ公開しているのでしょう。
私個人はトレード手法を公開する予定は今のところないのですが、気が変わったらそこら辺の話も今後していくかもしれません。
今回は、株のトレードルールを公開している人は、なぜルール公開できるのか理由を考えてみましょう。
もう使っていないから
現実的な理由からいきますね。
株のトレードルールを公開できる理由として私個人が一番大きいと思っているのが、「もう使っていないルール」だからと言うことです。
トレードルールは一度作ったら終わりではありません。
そこからブラッシュアップすることも必要ですし、中期的には変遷します。
もう使っていないトレードルールでも、勝てる手法であれば需要がありますし、本人も自信を持って紹介でき、リスクもありません。
一つ前、二つ前のトレードルールを公開している人は多いかなと思っています。
肝を隠しつつ公開
ブラッシュアップの過程で劇的にトレード収支が変わるポイントが分かることもあるのですが、現在使っている手法を公開する人は、「肝の部分」を敢えてウヤムヤにして公開している人もいるだろうなと推測しています。
勝てるトレードルールを作るのって本当に大変なんですよ。
だから、「肝だけは後悔できません」って気持ちになるトレーダーは多いはずです。
この方法ならリアルタイムのトレードルールを公開できますし、ウソもついていませんから、最も公開し易い方法かなと思います。
真似ができないことを知っているから
勝てるトレードルールを知っても、多くの人が恐らく勝てません。
ルールを守ることも難しいですし、完全に言語化できない部分がありますので。
感覚的な部分もところどころ入りますし、完全にルールを公開しても問題ないと捉えるトレーダーもいます。
このブログでも再三に渡って、トレードは技術だと言ってきましたが、トレードルールを他人から教わっても、勝てるようになる人の率は市場全体とそう変わりません。
そうでないと、これだけ深い情報があふれている現在においても、勝てる人の割合が昔とそう変わらない理由が明確には説明できないでしょう。
トレードルールを公開しながら内心では「大切なのはルールを知ることではない」と考えているトレーダは多いはずです。
その先が大事なんですね。
そもそも勝てる手法なんか持っていないから
残念ながら、勝てる手法と称してトレードルールを公開している人の中には、所謂アフィリエイターと呼ばれる、ブログのマネタイズの一環として行っている人がいます。
トレードルールを知るために「ここで口座を開設してくれたら教えます」ってルールはよくありますが、証券会社などの紹介料を貰って収益化しているわけですね。
それで本当に勝てるルールを知ることができるなら問題ないと考えていますが、もし適当なルールなら、なかなかひどい話です。
実は以前、私自身も引っかかったことがあります(笑)。
今そのルールを見たら大爆笑。
勝てるようになる要素が皆無なんですからね。
勝てる人に教わらないと勝てるようになるどころか、負けるように鍛えられてしまいます。
デイトレルールを公開している有名ブロガーでも成績の捏造がバレたりしている人もいますから気をつけるべきかなと思います。
勝てる人を増やしたい
自分が苦労した分、勝てるようになる手助けをしたい人がいてもおかしくないと思っています。
なぜなら、トレーダーは非常に孤独な存在であり、自己主張の場が限られているからです。
自分のすごさを証明したいとか、誰かに評価してほしいというニーズは、勝てる額が大きくなるほどに膨らみますし、個人ブログなどでしかそれが達成できないことも多いです。
トレーダーの中には特別な事情があって、一発逆転の手としてトレードを始めた人もいます。
それで自分の人生が変わったとしたら、少しでもそんな事情のある人の役に立ちたいと考える人も出てきますよね。
しかし、その率を考えると、極僅かだと思っています。
独りで不確かなものを生活の基盤にしている人には余裕がないからです。
何億もの金額を稼ぐトレーダーでも日々不安と闘っているはずなので、この理由でトレードルールを公開できる人はとても少ないでしょう。
いるにはいるけど、僅かな人が辿り着ける境地という感じがします。
高見を目指すために
上級のトレーダー入りした人の中には、これから先を見据えてトレードルールを公開する人がいます。
ブログでも詳細を少しボヤかしつつ、日々の反省を綴っていたりしますよね。
勝てるようになってくると、手法の重要性が少し薄れています。
ルールだけでは勝てないし、ルールがどんどん変わることを経験するからです。
従って、自分のブラッシュアップの一環としてブログ運営をするパターンの人もいて、変わっていくことを前提にトレードルールの一部を公開します。
「さぁここからどうしよう」という感じです。
トレードルールを公開することで同じトレーダーの関心を集めますし、孤独な中にも緊張感が生まれ、日々のブログ更新でモチベーションが保てる効果があります。
勝っているトレーダーほどメンタルを重視すると私は考えていますが、手法よりも重要なことができるとトレードルールを公開することも増える傾向があるかなと考えています。
まとめ
今回は、株のトレードルールを公開している人がなぜルール公開できるのか理由を考えてみました。
中級以上の株式トレーダーは、手法を人から学ぶ意味の無さに気付いていると思いますが、初心者ほど勝てるルールを知りたがる特徴があり、広告収入を狙ったブロガーの進出を助長しています。
勝てるルールを本当に教われるなら、そこから発展的な考え方をすることで勝てるようになる投資家も出てきますが、それすら怪しいことも多いので気を付けて欲しいなと思います。
次回は、トレードルールを人から教わることの意味について考えてみたいと思います。
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