個人トレーダーは待つことが仕事|株式で利益を残す考え方
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個人トレーダーの仕事は、売買を行っていくことですが、それ以上に大事なことは「待つ」ことです。
しかし、株式のトレードを行おうとすると、どうしても実際のアクションが無ければ、無意味な時間を過ごしているように感じ、「待つ」ことはとても難しいことだったりします。
今回は、株式で利益を残す考え方について書いてみたいと思います。
待っている時間は苦痛
株式の取引をしようとすると、銘柄の研究をしたり、チャートを分析したり、同一業界の値動きを比較してみたり、多くのアプローチで買い付けるにふさわしい銘柄を発掘しようと努力をします。
その全ては、実際にトレードするために行っており、何もしなければ何も生まれないのですから、株式相場に参加したい欲求は馬鹿にならないほど、各トレーダーは強く持っています。
パソコンを開いて、又はスマホやタブレットでも、トレードをやろうとして何もしないことは、その全ての行為が無駄になったような感覚をトレーダーが覚えるため、チャンスを待つというのは、言葉で言うほど簡単ではありません。
恐らく苦痛以外の何物でもないでしょう。
その理由は、待つことで必ず有利に株価が動くわけではないからです。
さらに、待たなければ良かったと思うことすらあるわけで、無駄な時間を過ごすわ、取れていた利益は逃すわ、挙句の果てに待ってから買った銘柄も損するわで、散々な目にあうこともあります。
チャンスを「待つ」ことは、色々な問題と対峙することになるでしょう。
それでも待つ理由
敢えて単純に考えて下さい。
鉄板のトレードって時々ありませんか。
もしかしたらそのトレードだけやっていたら、トータルのプラスが残ったのではないでしょうか。
待つ理由は、トレードの厳選が一番の理由です。
勝てるときのみやれば負けません。
それが株式で利益を残す一番の近道です。
次に、損失を抑えるためです。
株を買おうと思ってから、例えば3ティック下で買うことを自分に義務付けた場合、ロスカットを動かさなければその分、損失になった時の損失額は減ることになります。
当然ながら利益は増えます。
問題は、買い付けの機会の減少ですね。
待てば、不利な方向へ株価が動いた場合、どうしても機会損失を招きます。
それがどれくらい問題かは先程触れていますが、なかなかタチの悪い問題だったりします。
しかし、機会損失は実際に損失を出していないことがミソです。
この部分を少しクローズアップしてみましょう。
コントロールできるのは損失だけ
利益を得るために行うトレードですが、稀だとは言えない確率で損失となるトレードが発生します。
それをしっかり切っていれば、次の利益の機会を追求できます。
しかし、利益を伸ばそうとしても、相場が限界を迎えれば、利益を伸ばすことはできないため、先程の式をここで使うと、損益を改善するためにコントロールできる部分は、損失を限定しておくことということになります。
利益を伸ばそうとすることは前提にある考え方ですが、伸ばすにも限界があるということであり、損失がその分伸びれば、意味を失っていくという意味でもあります。
では、先程挙げた機会損失はどのように考えれば良いでしょうか。
損失をコントロールしようとすると、機会損失は副作用ですので、受け入れてしまうしかありません。
そこで大事にするべき考え方は、チャンスを捉えることです。
機会を損失しても実際に損をするわけではありませんし、結果論でいくら語っても無意味です。
待つことに優位性を持たせることができれば、結果的に利益を残す方法になっていきます。
機会損失は、最終的には「そんなこともある」として、受け入れながらチャンスにポジションを取ることに集中します。
トレードをしなければ、何もやっていない感覚が残るのは、恐らく誰でも同じでしょう。
しかし、株式の取引は、利益と損失が紙一重です。
ただトレードの回数を増やせば、勝てるわけではなく、勝てる可能性の高いところだけ参加していくことの方が大事です。
待つことを身につけるのには、色々なストレスを戦うことになるかと思いますし、確立していくには、多くの失敗も経験することになります。
しかし、冒頭でも触れているように、鉄板トレードだけ相場に入っていけば、利益は少しずつでも残っていくでしょう。
株式の取引においては、アクションはその一部として捉えるべきであり、待つことがトレーダーとしての仕事だと思っています。
この点については、各トレーダーが自分なりの考え方をまとめておくべきだと考えています。
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