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初心者投資家が株式取引で利益を得ながら知識を付ける方法となり得るもの

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初心者投資家が株式取引を始める時に、どこから勉強していったら良いかわかならいという相談を証券マン時代によく受けました。

 

確かに、株式取引で利益を得ることは難しそうに思えますし、専門用語も多いですから取引自体が難しいと捉える方も多いことでしょう。

 

今回は、入門として初心者投資家でも株式取引で利益を得ながら知識を付けていく方法をご紹介したいと思います。

 

マーケットの話題銘柄と自分の勉強

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マーケットニュースを見てみると、今まで知らなかった企業の株式について書かれていることがありますので、株式取引をするには、膨大な知識が必要だと感じる初心者投資家がいます。

 

そういった勉強も不必要だとは言えませんし、段々と知識は付けていって欲しいですが、初心者の内はそういった知識を横に広げていく作業よりも、縦に深く切り込む作業を大事にするべきです。

 

ニュースになる銘柄は、プロのトレーダーも多く注目しており、一見とても魅力的なニュースが出ていたとしても株価への反映はどこまでされるか、経験を積まないと判断を誤ることが多いです。

 

初心者が株式で利益を得ながら知識・経験を積むには、アドバンテージを最大限生かしていくことが大切になってきます。

 

話題の銘柄ばかりを追っていくと、注目されている分、取引参加者が増えて株式の値段は乱高下してしまうことも多いので、利益が取れれば大きい傾向はありますが、それ以上に損失額が膨らむ可能性を秘めているので、これから知識と経験を積んでいこうとする初心者投資家が手掛けるべき銘柄ではありません。

 

値動きが期待できる銘柄には、色々なトレード手法を駆使して利益を取ろうとするトレーダーが集まり、投資よりも投機色が高まることがあることをご理解下さい。

 

自分の知識と経験を生かす

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多くの方は、自分が好きなことや仕事でやっていることなど、他人に比べて知識量や経験量が多い分野をお持ちだと思います。

 

それが、バイクでもいいですし、ゲームでもいいです。

趣味でも仕事でもとにかく時間をかけて取り組んできたものがおありでしょう。

 

初心者投資家が株式で利益を得るのに、一番簡単な方法が自分の知識・経験を生かすことです。

 

そのために自分が詳しい分野を、さらに株式取引用の知識に変換していき、取引に繋げていきましょう。

 

具体的には、Yahoo!ファイナンスなどで上で挙げた自分の得意業界の知っている企業の株価水準と売り上げ高を調べます。

 

次に、チャートをざっくり見て、現在の株価が過去に比べてどの程度の位置にあるかを確認して、業界内を比べていきます。

 

この二つの作業をすることで、自分のイメージと実際のマーケットでの評価の差をしっかり認識してください。

 

そこまで終わったら、あなたの知識・経験を生かして、これから成長が期待できる企業をみつけます。

 

このポイントでは、仲間の意見も大いに参考にしましょう。

その業界に詳しいあなたと、その仲間の意見を総合的に判断します。

 

その時にできれば新規参入企業や、新興企業を中心に見ていくか、老舗でも最近株価は低迷しているが、玄人から見て魅力的な製品開発をしているとか、最近出た新製品等の使用感が非常に優れていて今後売れ行きが期待できる銘柄を中心にみていくと良いです。

 

モノやサービスが売れる仕組みを理解する

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自分がよく知っている業界のニュースは時々遅れて世間が騒ぐな、と感じたことはありませんか?

 

モノやサービスが売れる仕組みを理解すると、その理由が分かります。

 

ある企業から新商品が出ると、まず新しいモノ好きが飛びついて、一定数売れます。

この層は、新しいモノという時点である程度価値を感じ、コレクターやその企業ブランドのファンもここに入ります。

 

次に、飛びつき組の反応を見てトレンド組が買っていきます。

この層は、新しいモノに対し、積極的な考えを持っていますが、良いものを見極めることに重きを置いていて、時代を先取りたい、または作っていこうとする層です。

 

このトレンド組は、情報発信力が高かったり、周りからセンスが良いとかの評価を受けている場合がよくあり、飛びつき組の反応が良いとどんどん積極的にトレンドを作っていくため、トレンド組が買い始めていくと段々横へ広がり、ヒット商品へと発展していくのです。

 

 説明が長くなりましたが、ここで今まで説明してきたことと合わせていきます。

 

自分の趣味や仕事に関する新商品や新サービスが出た時は、あなたはどの層に属するでしょうか。

 

恐らく多くの人が、その製品等によって飛びつき層になったり、その反応を見るトレンド層にいると思います。

(これは買わなくても、よく知っているということで構いません。)

 

だからこそ、世間に広がるのが自分の感覚より遅く感じるわけです。

 

要は、その製品やサービスを総合的に判断する目を持っているということですね。

何かを見極めるためには、箱の商品との適切な相対評価ができないといけませんし、その製品がどのように使われるか等の実用性も深く理解しないといけません。

また、経験から売れる商品を感覚で分かることもありますし、過去との比較も可能です。

 

投資家としては初心者でも、ある業界に関しては玄人であることがあなたが持っている最大の強みであると私は考えます。

 

株式取引に生かす

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積極的な投資家は、良い商品やサービスを玄人の目で見極めた上で、個別企業で強さを感じる企業が見つかれば、それを運営する企業の株式を買い付けを検討しても良いでしょう。

(株価の水準が過去との比較で、高ければ高いほどリスクは高くなっていることは理解した上で判断する必要はあります。)

 

できるだけ損失を回避したいと思うのなら、自分が「これだ」と思える商品やサービスが自分の得意な業界で出るのを待ちます。

また、目を付けた企業の株価が下がるまでじっくり待つというのも良いです。

 

株式で初心者投資家が利益を得るには、目先の値動きを追っては難しくなります。

初心者の内は、トレードという技術において、他の投資家より力が弱いからです。

 

しかし、経験を積まなければ追いつくことはできませんし、つい何気ないトレードをしてしまう人は、いつまでたっても利益が取れません。

 

そこで、自身の今の力を最大限使って、知識を付けながら経験を積む方法として、今まで説明してきた方法を検討する価値はあるように思います。

 

自分が元々知っていた分野は、勉強しても専門用語等の基礎知識が備わっていることもあり、株式の勉強をするのにも打って付けです。

 

株式取引は、銘柄選定も大事ですが、何時・いくらで買うのか等のトレード力も必要になってきます。

 

それを勉強するには、ある程度の取引経験を積む必要があるのですが、流行や話題に反応して一から勉強するには時間がかかりますし、その精度はかなり怪しいものとなってしまいます。

 

それなら、自分の得意とするところで趣味の一環や仕事の一部として、株式取引を視野にいれた情報収集をしていけば、負担もあまり増えませんし、取組みのハードルは大変低く感じるはずです。

 

初心者投資家で、何から手を付けていこうか迷われる場合は、このようなアプローチも考えてみましょう。

 

その経験からトレード力も養われていきますし、株式取引の情報収集の方法も分かってくると思います。

 

話題の銘柄を追っている初心者投資家は、ただのマネーゲームになってしまっていることが多いです。

 

投機として株式取引をするなら、専門の勉強が必要ですので、自分がどのような株式取引を行いたいかは、はっきりさせて勉強することが大切です。

 

投資という意味で考えているのなら、長期的な目線に立って株式取引を考えていきましょう。

 

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