元証券営業マンの本音で語りたいこと

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投資信託を始めるなら外国債券型ファンドをおすすめする理由

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投資を始めようと思う方は、大きな利益を狙って始めることが多いのかもしれませんが、投資においては利益と損失は紙一重であり表裏一体です。

 

過度な期待は、大きな損失に繋がってしまうことを入り口の段階で理解しましょう。

 

各投資対象毎のリスクとリターン

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モーニングスターHPより引用

 上の表は、各カテゴリー毎に1年間に最大どれくらいの変化があったのかを表した表です。

縦の長さが長いほど変動率が大きいことを示しており、投資をしていれば自分の資産がそれだけ変動する確率があるということを表しています。

何となくしか理解していなくてイメージとの差があった場合は、ここで修正しておきましょう。

 

上の表から読み取れることは…

  • リスクとリターンはだいたい同じくらいになっている
  • 国内<先進国<新興国の順で、株・債券共に変動率が上がる
  • 株式投資は2倍になることが期待できるが、半分になるリスクがある
  • 国内債券は他と比べて変動率が極端に低い

 

と言った特徴が挙げられるでしょうか。

 

各投資家で運用に対するスタンスは違いますし、資金の質にも寄るので一概には正しい投資方法を挙げることは難しいですが、せめて各カテゴリーごとのイメージは現実に則した形で頭に入れてておくと良いでしょう。

 

自分の取ろうとしているリスクをちゃんと把握できなければ、振り向けるべき資金量も決まってこないので、投資対象ごとに特色を掴んでおきましょう。

下の図で確認しておいて下さい。

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モーニングスターHPより引用

 

変動率が高いとポイントになるのは?

変動率が高いということは、値段の上下が大きいことを表し、即ち買う値段に大きな差が生まれることを意味しています。

 

つまり、投資のタイミングがポイントになるということです。

 

しかし初心者投資家が、投資タイミングを見極めるのは大変難しいことです。

もちろんプロも投資タイミングを的確に判断するのは難しいのですが、投資手法等でカバーできるスキルを持っていたり、見通しの変化によって柔軟に立ち回ることができるので、初心者との違いがそこに出てしまします。

 

投資信託をこれから始めようとする場合は、タイミング投資がいかに難しいかを経験によって学ぶ前に、基礎知識として頭に入れておくべきです。

 

投資とは、買うタイミングも売るタイミングも重要で、自分の予測がたとえ合っていたとしても損をすることもあります。

 

なるべく投資に慣れない内は長期的に構えていくことで、タイミングによる影響を少なくする投資法が初心者向きとなるでしょう。

 

投資信託を始める投資家に外国債券型が良いと思う理由

債券は、金利という決められたリターンが計算できます。

外国債券では、為替の変動要因の方が大きくなることもありますので、金利を貰ったとしても投資成果がマイナスになることは往々にしてあることですが、発行体が決めた金利を債券の償還を迎えるまで貰い続けることができるメリットは大きいです。

(実際の投資信託では、常に銘柄の入れ替えを行っているため、金利収入の総合計は変動します。ここでは、投資信託が保有する各銘柄毎に決まった金利が保有の間、貰えることを意味しています)

 

損をしないという視点で見ると、原則的に外国債券型の投資信託は、金利収入を越える為替損をしない限りは、投資成果をプラスにできる可能性が高いです。

 

また、先程も長期投資をするべきだと述べましたが、債券は長く持てば持つほどトータルの金利収入は増えていくことになりますので、長期で持つことに現実的な意味を持たせることができます。

 

いつ上がってくるかわからないものを変動資産として保有することは、リスクを取ることに慣れていない初心者投資家に取って、ストレスを感じるものです。

 

その点、確実に金利だけは確保しながら運用しているのだという感覚は、長期保有を後押ししてくれるはずです。

 

さらに、結果的にタイミングよく買い付けをできた形になれば、1つ目の表でもご確認頂けるとように、期待できるリターンは決して少なくはありません。

 

しっかり長期保有できれば、どこかのタイミングで円安と金利収入享受が同時進行的におこることもあり得ます。

 

長期投資の金利収入によって、タイミングのずれで為替損を出してしまうことを回避しながら、保有に意味を持たせる方法は、私が証券マン時代に一番成功率の高かった初心者投資家の投資スタイルです。

 

初心者の内は、自分でもどのような運用を考えているかわからないものです。

知識がないので、比べようがないというお話もよく伺いました。

 

それなら、まずは分かり易い債券型の投資信託で運用経験を積んでいく内に投資に対する知識を付けていき、段々と自分に合った投資スタイルを確立していくようにしてみてはいかがでしょうか。

 

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