バランス型投資信託とは|バランスを取る投資信託とは(初級編)
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バランス型投資信託は、中身がなかなか複雑にできているので、細部まで理解されている方は、初心者投資家の中では少ないのではないでしょうか。
日本人にマッチした名前なので、何となく安心感を持って買い付けにまで至っている方もいるのかもしれません。
今回は、バランス型投資信託とはどんなものを言うのか、又バランスを取る投資とはどのような投資か、その特徴について説明しましょう。
バランス型投資信託とは
バランス型投資信託とは、通常絞り込まれている投資対象一つに特化して投資を行っていく投資信託とは違い、いくつかの投資対象にバランスよく投資を行う投資信託のことを言います。
通常は、株式や債券と言った感じで、投資する対象のカテゴリーは限定されているのが一般的です。
バランス型投資信託は、いくつかの投資信託を組み合わせてパッケージ化されて運用されます。
財産3分法ファンドマンスリーレポートより
上は、バランス型投資信託部門の純資産ランキングトップの財産3分法ファンドのレポートより引用した資産構成比の表です。
このファンドの場合は、不動産(リート)・債券・株式の3つのカテゴリーに分散して投資をしています。
このような形で、バランス型投資信託は、いくつかの投資対象を決めて、より効率的にリスクを抑えて、リターンをあげていくように資産を組み合わせて運用します。
今回は、3つの投資対象に分散したものを例としましたが、コモディティー(商品)などにも分散していたり、表記の問題で国内と外国、先進国と新興国でカテゴリーを考えて、6つや7つと言った分散がきいていることを説明しているものもあります。
リスクの大きさを考えると、国内と外国や先進国と新興国は分けて考えるべきですが、バランス型の投資信託は、投資対象が増えていくと複雑化していくことになり、理解がさらに難しくなっていくでしょう。
ここでは、ファンド内で分散されていることを理解し、どのようなカテゴリーで分散しているのかを大体のところで理解してください。
バランスを取るとはどのようなことか
投資は、集中して行うものではなく、分散して行うものだと言われています。
しかし、問題はただ分ければいいのかということです。
分散した方が良いとは言うけれど、こう分散しないとだめだとは言われませんから、初心者にとって分散投資をしていくことはとても難しいことに感じることでしょう。
多くのバランス型投資信託は、そのバランスのとり方に特色を出しています。
実際には各種の投資信託を組み合わせてポートフォリオを構築して運用する形ですが、その一つ一つに拘るより、このような分散が良いといった形でアピールされているものが多いです。
分散したいけれど分散の方法が分からないというニーズに訴えた商品設計をしていると言えます。
例えば、株3割・リート3割・債券4割と言った形で分けたとすると、それによってどのような投資成果が期待できるかや、どれだけのリスクが限定できるかを説いたものが散見されます。
従って、バランス型の投資信託を選ぶ際のポイントになるのが、資産配分と言うことになります。
株式はどのくらいの割合で入っているものを選ぶか、債券は?リートは?
他の投資対象も入っていた方が良いのか、先進国と新興国の割合は?
分散と一口に言っても、様々な方法があり、その全ての優位性を確認するのは至難の業と言え、初心者の投資家は結局ファンドの運用成果で選んでいるのが現状だと思われます。
各ファンドが良いとしているポートフォリオで運用した結果、又は運用することで期待できるとしている成果でファンドの実力を測る形です。
本当はそのファンド毎の中身を完全に把握して比べていくべきですが、相当の時間がかかる作業のため、バランス型の特徴である「プロに資産配分まで任せる」ことの意義が無くなってしまいますから、少し矛盾した形だとも言えますね。
「投資信託は中身を確認してから買いなさい。
でも、バランス型の中身を確認して、各種ファンドを横に並べて色々見ていたら、自分で分散した方が遥かに時間のロスがない」
販売している立場では気づくことができなかったことですが、今になってバランス型の難しさがよく分かってきたりしています。
やはり現実的には、分散の割合と、そのバランスファンドのパフォーマンスで測っていくのがバランス型投資信託の選び方となりそうです。
正し、実際の買い付け銘柄が決まったら、中身の確認は怠らないようにしましょう。
決めるまでは大雑把に選ぶしかないとしても、中身の分からないものを持つべきではありませんので、最後は慎重性も必要です。
分散については、こちらの記事で詳しく書いていますので、参考にしてください。
今回は、バランス型投信の初級編としてまとめてみました。
今後の話に発展させていくための記事という扱いなので、かなり初心者向けになってしまいました。
ただ、段階的に説明していかないとどこで躓くかわからないカテゴリーのため、致し方ないと判断してこの記事が出来ました。
発展させた記事で詳しく特徴などを説明していきます。
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