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毎月分配型投資信託は権利付き最終日に買うべきか、権利落ち日に買うべきか

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毎月分配型の投資信託の買うタイミングとして迷うことが多いのが、権利付き最終日と権利落ち日です。

 

毎月分配型の投資信託は、分配金に対する拘りを持っている方も多く、その月の分配金を貰えるタイミングなのか、貰えないタイミングなのかを気にすることは多いと言えます。

 

しかし、分配金を貰えればそれで良いのでしょうか。

はたまた権利落ち後に買った方が有利だったりしないのでしょうか。

 

今回は、毎月分配型投資信託は権利付き最終日に買うべきか、権利落ち日に買うべきかについて考えてみたいと思います。

 

分配金がもらえる権利付き最終日までに買うメリット

始めての買い付けなら安心感が持てる

毎月分配型の投資信託を始めて持つ投資家は、不安を感じていることが多く、投資信託そのものへ信頼感を持つことが難しいでしょう。

その点で、初めの分配金を買い付け直後に貰えることは、安心感を抱けるきっかけになるかもしれません。

 

頭ではよく理解していても、実際の体験をしないと、人はなかなか信じることができなかったりするものです。

まず一回、分配金を貰ってみてどう感じるかも大事ですし、それが早い段階で確認できるのならその投資家に取って、権利付き最終日までに買うことはメリットがあると言えます。

 

より多くの分配金を確保しようと思うスタンス

分配金が貰える権利付き最終日までに買うメリットとして、敢えて挙げたいのがスタンスのことです。

 

毎月分配型の投資信託は、多くが配当収入をメインとした長期投資用の投資信託です。

分配金を1回でも多くもらおうとする投資家は、保有してからも同じように考える傾向があり、それが本来のスタンスを形作ります。

 

考え方自体は、実は毎月分配型の投資信託に合致していると言えます。

 

精神的な優位性

投資信託を買い付けると翌日以降の値動きは、ダイレクトに自分の損益へと影響していくわけですが、分配金の権利付き最終日までに買い付けをしてその後に下がっても、「分配金を貰ったからいいか」と思うことが精神安定剤になり、もし上がったのなら分配金までもらえてダブルでお得な買い物ができたような感覚になります。

 

これは、タイミングを待った時のデメリットとの相対比較の中で考えるメリットと言えますが、せっかく待って買ったのに「値段が上がるし、分配金は貰えないし」のダブルパンチを食ってしまうこともあると考えると、侮れないメリットになります。

 

特に投資経験が浅いと、このような現象はなかなか受け入れることが難しいでしょう。

 

権利落ち日以降に買うメリット

買い付け単価を下げる

分配金は結局、基準価額から減額されることになるので、穏やかな相場展開や商品設計の場合には、分配金の分だけ買いつけ単価を引き下げることができ、元本部分をより気にする投資家は、単価を下げることが期待できることをメリットと考えることができます。

 

分配金と基準価額の関係がよく分かっていない方は、下の記事を読んでみて下さい。

手数料を減額できる

買い付け単価を下げることができる可能性があるのなら、買い付け手数料がその分安くなることになります。

僅かなさではありますが、投資信託を買ってからすぐに分配金を貰うのなら、その部の投資元本にかかった手数料が無駄ですね。

 

大きな額であれば、なかなか馬鹿にならない手数料がかかることもありますが、どうせ基準価額から分配金がでるのなら、権利落ち日に買って、その分の買い付け手数料を節約しようとする投資家がいます。

権利付き最終日の翌日が権利落ち日ですから、その1日分の値動きが絡む問題ですが、その時の相場展開や分配金の額によっては、明らかに手数料を減額できると思える時もあります。

 僅かでも、勿体ないことはしないという考え方も投資向きの考え方であるのは、否定が難しいでしょう。

 

合理的な考え方

少し概念的な話になりますが、権利落ち日に買う投資家層は、投資に詳しい方が多いのが、証券マン時代に私が感じた明らかな傾向でした、

投資について合理的な考えの持ち主が多いように思っています。

 

どういうことかと言うと、分配金を貰うことを長期的には楽しみにしているのですが、買い付け直後に分配金を貰っても、結局タコ足の配当のように判断していて、意味が無いと考えていると言うことです。

 

つまり、分配金はあくまで収益より支払われるべきであり、自分の買い付けに使った資金が手元に戻ってきても意味が無いと思っている方が多いわけです。

 

この考えもまた大切で、分配金より重視しなければならないことを明確にしていて、多角的に投資を考えている方が持つ考え方です。

 

 毎月分配型投資信託は権利付き最終日に買うべきか、権利落ち日に買うべきか

各メリットを勘案した上で、私の意見を述べていきます。

 

二つの選択肢をタイミングだけで考えた場合、権利落ち日に買う方が私は有利かなと思っています。

 

投資において買い付け単価は重要です。

分配金の支払額が多ければ、権利落ち日で毎月分配型の投資信託を買い付けると、高確率で買い付け単価を下げることができ、後々の売却時期の検討時に多少でも有利かなと思う部分があります。

 

外国債券で運用するタイプの投資信託は、利子などの配当利益を分配するように作られていますが、それは日々継続的にファンドの収入として入っていっているわけであり、分配金を出す時に銀行利子のようにドバっと入るのではありません。

 

つまり、利子収入も基準価額の中に織り込まれていて、それも全て勘案して基準価額が日々決まっていっており、分配金はその中から支払われているのです。

 

そう考えると、分配金をもらうためだけに、権利付き最終日に買うことは買い付けに使った資金が戻ってきているだけだという意味が大きいように思います。

 

初心者を脱却するには、なるべく投資に有利な考え方を持つことが重要です。

その点で、分配金がもらえるかどうかに拘っている行動は、本質からずれていると言わざるを得ないのです。

 

従って、今回のテーマである「毎月分配型投資信託は権利付き最終日に買うべきか、権利落ち日に買うべきか」についての答えは、

 

「分配金に拘らず、相場を見て決める」です。

 

例えば、金融政策に変更があったとか、経済対策が具体化して環境の変化が見える時など、早めに買い付ける方が有利だと判断すれば権利付きで買うでしょうし、もっと待てばより有利な単価での買い付けが可能ならば、権利付き最終日は余裕で見送るでしょう。

 

ここで今回述べたかった大きなことは三つです。

  • 買うと決めたタイミングが決算直前なら権利落ちを買う
  • 相場展開や見通しで買い付けのタイミングを決め、分配金には拘らない
  • 長期投資で、保有後はなるべく分配金を貯めていく

 

あくまで私の考えであり、これが毎月分配型の投資信託を買う時の正解ではありません。

正し、投資判断をされるのなら、論理的な説明ができるように訓練しないといけないということは付け加えたいと思います。

 

誰かに説明できるような投資判断をすることは、それだけ多角的に考えていないとできません。

理由を提示しようとすると、それなりに調べることも出てきますから、ノートに自分の考えをまとめてみても、説明できるだけの論理性を確保した投資判断ができるようになるでしょう。

 

今回の記事で、権利付き最終日に買うことと、権利落ち日に買うことの違いがはっきりし、より自分の考えを反映できる投資判断ができるようになったかと思います。

 

自分の中で納得できる投資判断をしていくことへ役立てて頂ければと思います。

 

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