四季報の一番簡単な分析方法|1株利益(EPS)の成長を確認せよ
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株式のトレードを行う人は、四季報を購入されている人も多いでしょう。
株の辞書みたいなものですので、手元にあれば何かと便利ですね。
四季報を開くと、色々なデータが載っていたり、説明がありますが、中には難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
今回のテーマは四季報に限ったことではないのですが、一番簡単な株の分析方法として1株利益(EPS)を確認することを紹介してみたいと思います。
1株利益(EPS)とは
1株利益とは、企業の利益を発行済み株式数で割った値のことです。
EPS=当期利益÷期末の発行済み株式数
四季報には色々な数字が並びますが、これだけを見ていても十分に活用は可能です。
当然ながらネットから拾ってくることも可能ですし、ネットでならフィルタリングも可能ですが、紙媒体にも良いところがあって、四季報を手元に置いておくと、ネットよりも使い易く感じることはままあることです。
EPSをみると、その企業の成長度合いが分かります。
EPSは大きい数字になればなるほど良い指標で、1株当たりの儲けの大きさを表しているので、EPSが継続的に成長している銘柄は、利益面で成長銘柄と言えます。
また、株価の状態を把握するのに有名なPER(株価÷EPS)の算出にも使われる数字なので、注目度は非常に高く、EPSが上昇している銘柄の株価は上昇しやすいのが特徴です。
一時的な材料で上昇する銘柄を扱うよりは、手掛けやすい銘柄である場合が多くなるでしょう。
成長企業ですから、長期投資に向く銘柄発掘ができるはずです。
EPSを使って投資するのに重要なこと
EPSの気をつけるべきポイントは、特別損益で数字が変動しやすいところです。
資産売却などの特殊要因でEPSがブレるので、EPSの上昇=買い付け銘柄という考えは間違うことがあります。
そこで注目したいのが、四季報で見られる過去からの傾向です。
一時的な上昇ではなく、継続的に上昇している銘柄を探していきます。
四季報の分析は、多方面から行う方がより信頼性を増すことに繋がりますが、一方で高度な知識が必要であり、検討材料が多くなれば判断も複雑化して、必ずしも良い分析方法にならないことも多くあります。
EPSを使って、分析する場合、他の銘柄と比べるよりも、その銘柄の中の、過去から現在への成長度合いを測ります。
傾向に視点を置くと、分析はかなり単純化でき、自分には株への知識が無いという方でも簡単な分析方法になるでしょう。
1株利益が継続的に上昇している銘柄を探してみると、業界全体で特徴があったり、
業界の動きとは別の動きを続けている銘柄を見つけることができます。
そういったところに注目しましょう。
例えば、業界全体で上昇しているのなら、それは現在の経済情勢を利益に変えることができる業界だと言うことですし、同じ業界の中でも吐出して成績の良い銘柄は、相場のテーマが変わった時に注目を浴びる可能性のある銘柄です。
すぐその場で飛びつくのは乱暴ですが、継続的に監視したい銘柄を発掘することは可能だと思います。
株式のトレードで勝っている人は、特別な分析をしていると思う人が多いのですが、案外そうではないことも多いです。
誰も注目しない方法では大衆心理が読みにくく、誰でも分析可能な指標の方が動きを捉えやすいというプロも意外といるものです。
まとめ
以上、四季報の一番簡単な分析方法を紹介しました。
1株利益(EPS)を使えば、長期投資に向く銘柄の発掘にも役立ちますし、儲かりそうな業界、一つの業界でもパフォーマンスが期待できる銘柄発掘にも役立てることができると思っています。
どのようにトレードしていくかが最も重要ですが、手掛ける銘柄選びをうまくできれば、勝率を上げることに繋がります。
分析と言うととても難しい作業のようですが、多くの人がみているものを使う場合は、そう難しい作業ではないものです。
大衆の動きを活かしてトレードするのに、こんな考え方もありますので、勉強してみると良いかもしれません。
下の記事で、株をやる上での大衆心理の考え方を紹介しています。
時間があれば一緒に読んでみて下さい。
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