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投資信託の値段が上下する理由~なぜ値段が動くの?

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投資信託は、その中身を理解していなくてもプロが運用してくれるから安心だと思って、表面的な利回りや分配金を目当てに買い付ける人がいます。

投資を難しいと考える人が多い中で、投資信託が運用のし易さを担保してきた経緯がありますので、「よく分からない」状態で投資信託を買う人がいるのも無理はないかなと思う部分がある一方で、損した時に納得できるのかなと危惧する部分もあります。

 

「こんなはずじゃなかった」と思う人が必ず出てくるのが投資の世界なので、今回は投資信託の基本として、「投資信託の値段が上下する理由」を説明します。

なぜ値段が動くのか、要因や理由となるものが分かれば、自分の持っている投資信託の値段が上下しても慌てないで済みますので、知識を付けましょう。

 

理由① 投資対象の値段が動いた

投資信託の中身は、株だったり債券だったりリートだったり、色々な投資対象に対して実際に投資を行っています。

株の値段は毎日ニュースで日経平均の値段が報告されていますし、前日比も多くの場合で報告されますので、株式型の投資信託を買った人は日経平均の値段を気にしている人が多いかもしれませんが、外国の株式へ投資をしている投資信託であったなら、日経平均の値段の動きとは違った動きをすることも少なくないので、注意が必要です。

どこの国の何に投資をしているのかが分からないと、投資信託の値段が上下する理由も具体的に知ることができないので、持っている投資信託の中身が何に投資をしているのかは、しっかり把握しましょう。

 

株へ投資をしているなら、値段の上下はイメージし易いのですが、債券だった場合は単価の概念が少しイメージしにくいかもしれませんね。

 

こちらの記事で、債券単価についてまとめていますので、もし知識が無いならよく読んで置くと良いでしょう。

 

債券型の投資信託を持っている場合、為替にばかり目がいきますが、債券単価自体も値動きがあります。

金利情勢や信用リスクなどで、株式に比べれば小さな値動きですが、実際には細かな値動きをしています。

 

また、株以外にもコモディティー関連へ投資している投資信託などは、案外投資対象そのものの値動きも大きくなる場合があるので、為替が動かなくても投資信託の値段が動く場合がありますから、ここにも注意です。

債券以外の投資対象なら、投資信託の値段が上下するのに、大きな影響力を持っています。

 

理由② 為替が動いた

今は、外国の投資信託に投資をしている人が多いと思うので、一番影響の大きな部分かもしれません。

当然ながら、国内の株式に投資をしている投資信託へ投資をしているなら、為替の上下で直接投資信託の値段は動きませんが、為替によって国内の企業は損益に大きな影響を受けるので、ほぼ全ての投資信託に影響があると言えるのが(国内債券型の投資信託を除く)為替でしょう。

 

一番人気のある外国債券型ファンドや、外国リートファンドなどは、最も影響が強いです。

 

債券型で言えば、たとえ債券単価が下がっていったとしても、為替が円安に行けば多くの場合で投資信託の値段は上がっていきます。

そのくらい影響度の違いがあり、債券やリートなどの配当収益を中心に狙った海外物の投資信託は、為替の見通しが大変重要になります。

 

株式の場合も、新興国のファンド等は、株式市場の影響が大きいとはいえ、円高に行くのか円安にいくのかで成績は大きく変わりますし、買う時期や売る時期に対しても為替を抜きに考えるべきではありません。

持っているものが外国の何かに投資をしているなら、リスクを考える時もリターンを考える時も為替は中心的に考えるべきものだと思います。

 

理由③ 決算が来て分配金が支払われた

証券マン時代に時々慌てて電話をかけてくる人がいましたが、そんな人がよく見落としていた理由です。

投資信託は、毎月分配型の投資信託に代表されるように、決算をそれぞれで設定しています。

パンフレットなど簡易なものにも記載があるので、買う時は何となく目にしているはずですが、年1回の決算とかだと意外に忘れてしまって、極端に投資信託の値段が下がったことに驚くことがあります。

 

毎月分配型の投資信託では、多くのもので安定した分配金を毎月の決算で支払っていますが、ボーナス月を設定しているものもあり、年2回とかで大きな分配金を出すともあります。

最近は一気に円安に流れましたので、ずっとボーナスを払えなかったファンドが、いくらかでもボーナス配当を支払う可能性が出てきているので、注意が必要ですね。

 

株式型ファンドの場合は1000円を越えて分配金を支払うこともざらにあります。

値上がり益をどのようにするかはファンドごとで考え方やルールが違い、儲けが出た時に多くの分配金を支払うこともあるので、決算の月はしっかり把握しておいた方が良いかと思います。

1000円単位で値下がりすると、パッと見た瞬間にかなり焦りますので、事前にそういったこともあることを理解しておきましょう。

 

理由④ カントリーリスク

投資信託は、外国で運用するものだと、一つの国に集中投資しているものと多くの国に分散投資をしているものに分かれます。

リスク分散をしているのが後者ですから、リスクが小さくなる替わりにリターンも小さくなるのが特徴ですが、前者は両方とも大きくなります。

 

最近はロシアの問題が世間で話題になりましたが、時々個別の国ごとに大きく動くことがあります。

その影響が世界を回ると「〇〇ショック」という形で規模によっては名前がつくこともありますよね。

 

このように、個別の国ごとに色々なニュースが出るなかで、当然ポジティブなニュースもある一方で、ネガティブなニュースもあり、投資信託へ影響していきます。

グローバル化の波が世界全体を一つにしつつある状況ですが、個別の国だけに影響を与えるニュースもあり、影響も情報発信源に近い国ほど影響が強くなります。

 

専門的には主要の輸出入国を調べたり、色々と分析の方法があるのですが、投資初心者はせめて自分が投資をしている国のニュースには敏感になっておきましょう。

細かなニュースはそこまで気にしないでも良いので、どこのチャンネルを見ても取り扱っているような経済ニュースくらいは、自分の投資信託への影響を考えるべきです。

大きく値段が上下する理由となる場合が多々あるので、注意をしましょう。

 

カントリーリスクは、政治の問題も絡みますし、説明しようとするとかなり細かなところまでいくのですが、大きなニュースはテレビなどで何日も特集が組まれたりするので、敏感でいなければならないと言っても、何が起きているかが報じられるレベルのもので良いと思います。

投資信託は長期保有を前提に買った人が多いと思いますので、スタンスは守りながらリスク回避の必要性を考えましょう。

 

理由⑤ アメリカが動いた

買った投資信託が分散投資をしていて、投資対象の国が多くなっている場合は、アメリカの市場だけでもチェックしておくと良いです。

投資信託の値段が上下する大きな理由となるのが、アメリカ市場の動向です。

 

世界株式の時価総額の約50%がアメリカ株で、日本は10%もありません。

アメリカが風邪を引けば、日本はくしゃみどころでは済まないで普通に風邪をひいてしまうほど影響があります。

当然、世界全体が同じような状況になるので、アメリカの動向を知っておくことは非常に大切なことと言えます。

 

実際にアメリカ株が動けば、多くの資産が連動して動きますから、持っている投資信託も連動する可能性が高くなります。

従って、上がる理由が調べても分からない場合は、「アメリカ市場が好調だから」という理由だけで説明できてしまうこともあります。

大きな資産を動かしている機関投資家は世界全体に投資をしているのですが、配分は世界の時価総額の比率をある程度参考にしますので、必然的に最も投資をしている国は多くの場合でアメリカ株ということになり、アメリカ市場が好調の場合は、各投資家の資産が増えていって、儲けたお金を色々な国へ振り分けることで底上げ的に多くの資産が値上がりするメカニズムが働きます。

 

逆に言えば、どれだけ投資先の国が好調でも、アメリカ株が冷え切った時はパフォーマンスを期待できないですし、逆なら値上がりすることが多くなります。

新興国へ投資をしている場合でも、アメリカ市場の動向はチェックするべきです。

 

番外 バランス型はあまり動かない場合も

バランス型の投資信託は、一つのファンド内で分散されているので、値動きがなだらかでまったりし易いです。

好調な相場で色々なファンドが値上がりしていても、なかなか上がってこないことも多々あります。

 

 先程も少し触れていますが、分散することで値動きは小さくなる傾向があります。

あちらが上がれば、こちらが下がると言った感じですね。

 

証券マン時代に、投資信託の値段が上下する理由を、根本から確認される機会が一番多かったのが、バランス型ファンドでした。

他の投資信託の方が質問を受ける回数自体は多かったのですが、大体の場合でお客さんの方で値段が動く理由をある程度分かっていたので、「根本から」説明する機会は案外少なったのです。

しかし、バランス型ファンドは「意味が分からない」と言うお客さんが多くいました。

 

アメリカが上がっても上がらないし、日本が上がっても上がらない。

上がってもちょっとだけだったりして、バランス型ファンドは上昇相場で他の投資信託に比べてパフォーマンスがおいてけぼりを食らうことがありました。

中身をしっかり確認すると、値動きの理由はしっかり説明できるのですが、分散されている分、理解のしにくくさは感じますし、理由を特定するのにも調べることが多かったりするので、もし保有した投資信託が思ったような成果を生まない時に、理屈を知りたいと思う人なら、バランス型を持つのはある程度の経験をした後にするべきかなと思うところがあります。

 

ゆっくり10年くらい持って、分散もプロにお願いしたいという方でしたら、あっているとおもいますし、バランス型投資信託が商品設計のところで悪いものだとは言いませんが、中身を把握するのは少々難しいですので、ニーズをしっかり考えて保有を決めるべきでしょう。

 

こんな記事も書いているので、参考にしてみてください。

 

 

まとめ

今回は、投資信託の値段が上下する理由をまとめてみました。

なぜ投資信託の値段が動くのか、イメージできたでしょうか。

 

大凡のところで理解できたら始めることができるのが投資信託の魅力ですが、儲けることができれば良いものの、損した時はその理由を知りたくなりますし、納得できる原因を追究したくなることが多いので、保有時から今回挙げたようなことには敏感でいると良いでしょう。

 

買った投資信託の値段が大きく動くと、慌ててしまうこともあるかもしれませんが、実際の投資判断を下す時は、冷静になって注文を出すべきです。

冷静さを失ってしまうと、非効率な投資判断を下すことが増えますので、気を付けましょう。

 

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