株式取引のトレードノートの必要性|経験を蓄積してトレードに生かす
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株式のトレーダーの中にはブログを運営している人もいますが、結構詳しく自分の取引を振りかえっている人も多いですよね。
株式取引は、経験を蓄積するために、トレードノートを付けるべきです。
自己の取引を振り返ることが、経験を自分のものにできる最良の方法だと思っています。
株でもFXでも、多くの方がその意味でブログを更新している人がいます。
今回は、株式取引のトレードノートの必要性を説明しましょう。
トレードノートに何を残すのか
トレードノートに残すものは、以下の7点です。
- 日付と時間
- 銘柄名
- 売り買いの別
- 損益
- ポジションを取った理由
- ポジションを放した理由
- トレード中に感じたことや思ったこと
特に重要なのは、5・6・7の3つです。
あとは、データで確認できますので、どこまできっちりやりたいかで変わってくるでしょう。
もちろん、全てを付けた方が良いです。
しかし、データに残らない部分を書くからこそトレードノートの意味は出てくるわけですので、面倒でも5・6・7はしっかりノートに書いていきます。
殴り書きでも自分が読めるレベルなら、問題ありません。
とにかく残すことに集中します。
意外と続けるのが面倒
私は、これまで2度トレードノートを止めたことがあります。
やってみようかなというレベルでは続けることが難しいです。
私は続けること自体は得意な方なので、あまり得意でない方ならその必要性を余程自分の中で大きくしないと、続けるのは難しいはずです。
トレードノートは、ものすごく面倒です。
気持ちや考えを文字にするのは、考える時間もかかりますし、やってみたら分かりますが、人間の文字を書くスピードは「話す」ことよりものすごく遅いです。
まずは、1週間やってみようと言う気持ちを1ヶ月、1年と引き延ばすことより、トレードのやり方を変えるくらいの意気込みが必要かもしれません。
性格に寄りますが、続けること自体が難しいことは先に言っておきます。
負けばかりのノートを凝視できますか
続かない原因は、「面倒」だけではありません。
それ以外の最たる例が、「負け続き」の時です。
誰だって、一生懸命考えて取ったポジションが負けになれば悔しさが残ります。
それをトレードノートに書くのも、続いた時はしんどさを感じるはずですし、それを見るのも嫌な気持ちになるものです。
経験を蓄積するには、この負け続きのトレード記録が一番役に立つのですが、負けばかりのノートを見ることができないタイプの人は、覚悟を決めないと続けることはできないでしょう。
自分で嫌な記憶を蒸し返すような行為ですので、「面倒」と合わせて「負け続き」がトレードノート継続を阻むものだと認識して下さい。
経験を蓄積するために反省を繰り返す
人間の感情は、基本的にトレードの相性が最悪です。
客観的なデータを基に、優位性の高いトレードを繰り返して、利益を残していくことがトレーダーの仕事になりますが、感情が入ってくると冷静さは失われ、思考回路は混乱する傾向があります。
しかし、唯一のトレードにおける感情の優位性を確認できる部分があります。
それは、「繰り返したくない」という反省の欲求です。
強い記憶として残り易いのが失敗の記憶です。
それを人は未来の自分の行動へと繋げて成長をしていきます。
従って、トレーダーの成長を最も助けるのが、「悔しさ」の存在だと思っています。
「勝ちたい」という感情よりも、余程強いのが「今度こそ勝ちたい」という感情でしょう。
それを行動へと落とし込むには、トレードノートが欠かせません。
反省は心の中で行っても効果はありますが、より具体化した方が高い効果が見込めるのは誰もが経験の中でご存知でしょう。
トレードノートでは、とにかく反省したいことをどんどん書いていきましょう。
まとまっている文章でなくて良いので、エッセンスを残すように書いていきます。
悔しさは記憶に残り易いので、後から読めばまとまっていなくても、その時の記憶は蘇り易いはずです。
トレードする⇒書く⇒反省する
を、どんどん繰り返していって、自分の目指す株式トレードを確立していくと経験が蓄積され、トレードに生かすことができるようになってくるかと思います。
どんな悪い時でも続けていくと、いきなり成績が向上するわけではないのですが、気付いた時には負けなくなっているはずです。
(トレードの負けが無くなるのではありません)
適当にやって勝てるほど株は甘いものなのか
どの世界にも天才はいると思っています。
極僅かでも天才が存在していない世界は恐らくないでしょう。
その意味で、株の取引きを適当(天才肌的)に行っても勝てる方はいるはずです。
しかし、大多数の人が感覚的に株式トレードを行っては、環境に依存した取引結果しか得られないと思います。
上がっている時は儲けて、下がってきたら全てを吐き出す。
投資の世界で散々言われてきているのが、「人は投資において非効率な行動を取る生き物」ということです。
これの根拠は諸説ありますが、要は恐怖と欲望のまま取引をしても勝てないことを言いたい言葉です。
トレードノートを書いていると、自分がいかに非効率なトレードを行っているのかを自覚すると思います。
「やりたいことができない」
これも誰もが経験することです。
そこから一歩進むためには、やはり客観性が必要になり、それをトレードノートが担保してくれます。
損益や売買利益を管理している方は多いかもしれませんが、それはデータで取得可能な情報です。
実際に必要なのはそれ以外の方の情報であり、履歴から成長できる部分よりも大きい意味を持っています。
もし、自分の損益に納得できない状態が続いているとしたら、トレードノートで自分の経験を蓄積して、トレードに生かすことを考えてみることをお勧めします。
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