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証券マンが長財布を使う理由|個人的な経験から

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入社から何年目の時だったか定かに覚えていないのですが、上司から一言ありました。

「おまえ、証券マンなら長財布にしろ」

衝撃を受けた一言でした。

 

なぜなら、その時使っていた財布は彼女からのプレゼントだった二つ折り財布。

二つ折り財布に拘りはありませんでしたが、ほとんど上司の命令に近い言い方に困ってしまって、結局仕事とプライベートで財布を分けるはめになりました。

 

そんな経験から長財布を使うようになった私は今でも長財布を使っています。

今回は、証券マンが長財布を使う理由を説明しましょう。

 

ゲンを担ぐ人が多い証券業界

上司から「長財布を使え」と言われた時に、最初に話された理由が「金が曲がって縁起が悪いから」という理由でした。

二つ折り財布の場合は、お金を入れてから財布を二つに折って使うため、縁起が悪いと言うのです。

お金をしっかり揃えておけとも言われました。

 

話し自体は分かりますよね。

確かに二つに折るのは良くなさそうですし、まっすぐにしておける長財布はお金の気分も良さそうです。

 

考えていたら、証券会社ってよくゲン担ぎをしているなぁと感じることがありました。

株価があがるようにウナギを食べたり、フクロウの置物を机に置く人もいましたしぬいぐるみの招き猫がいたり、自前の神棚を支店に作ってみたり。

神田明神に行くのも当たり前でしたしね。

 

株屋としての感覚が強いベテランほどその傾向が強く、若手になればなるほどその感覚は弱くなるような感じでした。

それでも押し付けるような上司は少なくなかったので、今回の長財布の件然り、飲んだ時などは昔の話も出やすいですし、ゲンを担ぐ人は未だに多いかもしれません。

 

付き合う人の感性

上司に言われた時の一番の理由は、お金持ちの人が「金が曲がる」のが嫌いだからという理由でした。

社長連中は、財布を見て付き合う人を決めるところがあると。

 

これは経験上、ちょっと違うかなと思いました。

昔はそうだったのかもしれませんが、長財布を使えと言われた時点で60~70歳くらいの社長は何人か顧客に持っていましたが、一度も指摘を受けたことはなく、財布で嫌われたと思うこともなかったからです。

 

でも、もう少し考えてみると、お客さんの前で財布を出す機会ってそう多くないですよね。

しかも、「おいおい!」って思ったとしても言わないことも多いですし、もしかしたら内心で「証券マンなのに、二つ折り財布なんて使ってんじゃねーよ」って思われていたのかもしれません。

 

お金持ちの人を何人か思い出すと、確かに長財布をみんな使っていたように思いました。

私が長財布に変えようと思った理由の一番はここでした。

言われてみれば、お客さんみんな長財布だったなと。

上司連中もみんな長財布でしたから、出世のことも脳裏によぎったかもしれません。

長財布にしろって言われてもしない人より、素直に財布を変えてくる方が可愛いですからね。

 

お金持ちは変わっている?

高齢のお金持ちは一癖あるタイプの人が多かったです。

若い人でお金持ちの医者とか社長さんはそうでもなかったですね。

端的にポイントだけで話をしないといけないとかのテクニックみたいなものはありましたが、所謂インテリ系の扱いを覚えてしまえば、個人差はあまり感じることがありませんでした。

 

年齢の高いお金持ちは、とにかく癖を早く見つけることが全てです。

午前中しか応対してくれない人とか、資産の状況を無視して話を始めると怒り出す人とか、グループに分けて対策を取れないタイプが多かったです。

 

好みの営業マンになれれば恩恵が大きいという特徴がありましたので、嫌々合わせていた人ばかりではないですが、苦労した人は多かったです。

 

二つ折り財布でマイナスポイントを取るわけにもいかないですから、大した問題はなかったと思いますが、長財布に変えちゃいました。

 

若手の財布が長財布になっているかと言えば、恐らくNOです。

でも、お客さんや上司の指導で長財布を使うようになる人の割合は、他の業界と比べて高いでしょう。

田舎になるほどお客さんから言われる人も多くなるようですから、中堅になってから変えることになる人も出てきそうです。

ゲンを担ぐ業界だという認識は共通しているかと推測されるので、拘りがあれば別ですが、メイン客との接待中に「おまえも証券マンなら二つ折り財布なんてやめろ」って話がでてきてもおかしくないと思います。

どうやって緩い伝統みたいなものは受け継がれるのかもしれませんね。

(ちょっと話を飛躍し過ぎですが…)

 

まとめ

今回は、証券マンが長財布を使う理由と題してまとめてみました。

括りが大き過ぎると語れない内容なので、「個人的な経験から」とサブタイトルで逃げてしまいましたが、聞いたことがない証券マンは割合として少ないと思います。

 

金が曲がるって言われるとちょっと嫌ですし、結局次のイベントで彼女に長財布をプレゼントしてもらいました。

 

理由として説明すると、とても浅い記事になってしまったかもしれませんが、業界の特徴として紹介してみようと思い、記事にしました。

お金を貯めるためには長財布が良いという昔の常識は少しづつ変わってきているようですが、私は恐らく長財布を続けると思います。

お金は曲げないように機嫌を損ねないようにお金持ちを目指します。

 

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