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外貨MMFと個別の外国債券を比べた場合の有利と不利

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友人にこんな質問を受けました。

「外貨MMFにあるドルを外債に変えた方がいいって言われたんだけど、どう?」

 

彼は、野村証券と取引のある人で投資には興味があるものの、あまり詳しく知識があるタイプではありません。

 

私は、そんな相談をされた場合、説明はしますが、あまり個人的な意見を言わないようにしています。

お金のことは友人関係を壊しかねないので気を付けていることです。

 

今回は、こちらのブログで友人の質問に答えてみます。

テーマは「外貨MMFと個別の外国債券」です。

 

 なお、債券の単価について知識がない場合は、後半のブログカードの記事を先に読んだ方が良いかもしれません。

 

換金の有利と不利

換金を考えた時の有利な商品は「外貨MMF」だと考えます。

 

外国債券は、金利情勢によって単価の変動があるため、単価が上昇することもありますが、金利が買い付け時よりも上昇した場合、債券単価が下がり、外貨ベースで損失を出すことは起こり得ます。

 

一方、外貨MMFは、基本的に1口=1ドルの単価形成を目指していることもあり、ほぼ外貨ベースで欠損することはありません(可能性と言う意味では金利情勢等により、損失の場合があります)。

 

また、外国債券は売却時に証券会社の手数料が単価から差し引かれている(表面上は分からない)ので、特に買い付けてから間が無いと単価が不利な状態で売却する可能性が高くあります。

 

従って、換金する場合を考えた時は、外貨MMFが有利だと思われます。

 

金利の有利と不利

金利を考えた時の有利な商品は、「外国債券」だと考えます。

 

現在の米ドル建てMMFの利回りは高くても約0.1%前後です。

外貨MMFは増えた分を自動で再投資するので複利の運用効果を見込めますが、それにしても低いと言わざるを得ません。

 

この理由は、投資信託特有の信託報酬にあります。

アクティブに運用するわけではありませんから、高いものはありませんが、それでも年率で0.8%程かかるので現在のアメリカの金利を考えると、比率が高くなってしまい、非常に不利です。

 

また、外貨MMFは短い債券で運用するので、元々個別の債券より利回りが低いもので運用されているのが普通です。

 

二つの理由で外国債券に比べて、外貨MMFは利回りが低いのが特徴的であり、金利だけを考えた際の不利な理由となります。

 

外国債券の金利面の有利さに触れましょう。

 

まず、先程挙げた期間の差による金利の高さが魅力です。

2~5年位の中で商品を選ぶことができ、その時の金利の情勢に寄りますが、数か月の残存期間以内のものしか組み入れない外貨MMFに対し、数倍の金利がつくことも多くあります。

 

また、「選ぶ」という点では信用力も多くの商品から選択可能です。

各投資家のリスク許容度によって、金利に影響する信用力を選ぶことができ、より高い金利を得るために発行体の信用力が低いものを選べば、さらに高い金利を得ることも可能です。

 

外貨MMFにはこういった選択肢はないので、総じて外国債券より金利が低いものが並ぶことが多いです。

(国ごとや金利情勢によってあまり遜色ない金利になることはあります)

アメリカドルを運用しようとすると現在ではかなりの差になっています。

 

従って、貰える利子を考えると、有利な方は外国債券であると思われます。

 

情勢による有利と不利

外貨MMFで運用するか、外国債券で運用するかは、金利面の情勢も視野に入れる必要があります。

 

前回の記事で債券単価に触れています。

こちらの記事では、金利の上昇局面では変動金利の商品にしておくべきだとしています。

理由は、金利が上がった時に外国債券の単価が下がるからです。

さらに、運用期間中にどんどん良い利回りの商品が出てくるため、相対的にも金利を固定してしまうことが不利になっていきます。

 

一方、外貨MMFはその中身で銘柄はかなり短い周期で入れ替わりをしているため、短期金利の中ではありますが、金利の上下動を敏感に映します。

その割に単価の下落はほとんどないのが特徴です。

 

従って、これから金利が上がっていくとした場合の有利な運用方法は、この二択の内、外貨MMFの方であり、いずれピークを迎えるところで固定化して金利の下落に備えるのが無難な選択になってこようかと思います。

 

逆に金利が下降、若しくは横ばいで推移する場合は、外国債券が有利になります。

予想が困難だと思う時は、短めの外国債券を持つことでも対応が可能でしょう。

期中に手数料を加味した債券単価の下落は避けられませんが、結局償還を迎えれば外貨ベースの損はありません(発行体に問題が無いことを前提に)。

 

まとめ

以上、外貨MMFと個別の外国債券を比べた時の有利と不利をまとめてみました。

 

外貨MMFは、証券マン時代の印象だと外貨で損をした人がひたすら円安を待つのに、保有していることが多くありました。

 

多分、「もう証券マンの言うことは信じないぞ」ということなのでしょう。

 

リーマンショック前にいくら金利を固定しましょうと提案してもビクともしない人が多かったのは多少ショックでしたね。

 

状況や考え方でも、外貨MMFと外国債券の有利と不利は変わってくるかと思いますので、よく勉強してみると良いかもしれません。

 

 

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