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証券会社にカモにされた人には理由がある|おいしいお客さんにならないための10箇条

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「証券会社にカモにされた」って人が、実は結構多いのだと、証券会社入社後に知りました。

何でなのか原因が分からないのですが、証券業界に悪いイメージが全くなかったんですね。

入社して少し経ってから、色々な取引経験を重ねられた方とお会いして、業界の実情を知ったわけです。

その後は、そんな取引を目の当たりにしました。

 

証券会社のカモになる人は、やはり特徴が似ています。

今回は、証券会社でカモにされないための10箇条を紹介しますので、窓口の取引をされている方は自分の場合に当てはめて考えてみましょう。

 

①担当者をアドバイザーだと思わないこと

証券会社の担当者は、「アドバイザーではない」とは言いませんが、確実に販売員としての顔を持っています。

相談することは問題ありませんが、信用し過ぎて「任せてしまう」のは絶対にダメです。

たとえ、その人が心優しい人でも、手数料や成績で困ったら利用されてしまうのがオチですから、気を付けましょう。

新人や若手(3年目以内)の頃に出会うと志も高く、良い担当者として尽くしてくれる人もいますので、そこから求められる成績が変わったタイミングなどは特に注意です。

 

 

②知ったかぶりはしないこと

証券会社にカモにされないためには「知ったかぶり」を止めましょう。

大事なお金の話ですから、変にプライドを刺激されて分からないことに話を合わせて、納得しない・理解しないままに売買をすると、失敗のもとです。

始めは分かり易い言葉で興味を引いて、そこから難しい話に持ち込んで、何だか良さげな商品に思わせるのは、証券マンがよく使うワザのようなものですので、専門用語などを連発されたりしたら、知ったかぶりをしないでちゃんと聞きましょう。

勉強する機会を失いますし、プライドを刺激して売買させる手法も証券マンは取りますから、良いことがありません。

 

 

③いい人にならないこと

所謂「いい人」は典型的なカモになってしまいます。

証券会社の担当者と接する時に、優しさは時に仇となりますから十分に気を付けてください。

特に売買が絡む話の中では、シビアな判断が求められることを肝に銘じましょう。

礼儀はいつも通り重んじて接することは素晴らしいので続けて頂いて、しかし話を合わせることなく、利用されないようにしてください。

どうしても証券マンはその優しさに甘えます。

 

④分からないことは徹底的に聞くこと

時々、難しい商品を紹介されたり、変わり種を紹介されたりします。

魅力的な商品なら買い付けを検討すると思いますが、しっかり説明を受けましょう。

又は、聞いた時に買わないで一度持ち帰って勉強してください。

その商品を提案するまでにプロである証券マンでも数時間以上勉強していますが、素人であるお客さんへの説明は1時間~2時間が限界です。

要は、理解しないままセールストークに乗せられて売買するようなものなので、「新商品に弱い人」は要注意です。

証券会社は利用するところであり、利用されるところではありませんので、分からないことは徹底的に聞きましょう。

 

⑤不安を煽られても慌てないこと

お金は命の次に大切だと考えている人もいるくらい重要なものです。

証券会社の担当者から不安を煽られてしまうと、その不安感から無駄な売買をしてしまうことがあるので、そんな時こそ冷静になってください。

顧客に売買させようと思う時、比較的簡単な方法は、不安を煽って売買の必要性を感じさせることです。

「このままでは損をしますよ」って言われた時は、その理由をしっかり確認しましょう。

特に気を付けるべき担当者は不安を過度に煽ったり、頻繁にそんな話を持ってくるのが特徴ですから、付き合っていくのもしんどいでしょうし、担当替えを願い出るくらいで良いです。

できない証券マンほど簡単な方法に訴えます。

従って、次のことが言えます。

 

⑥仕事ができない担当者は変えてもらうこと

証券会社にはノルマがあります。

付き合っていて仕事ができないと判断できる担当者をそのままにしていると、ニーズに合っていない商品提案を受けたり、過剰な売買をさせられることが増えますので注意が必要です。

できる証券マンは顧客に好かれますので、あらゆるニーズのお客さんと懇意にしています。

循環も良いので一人一人に無理をさせませんし、広く声掛けをできますから無理にはめ込むようなことも少ないです。

ダメな担当者だと思ったら、変えてもらうのも一つですね。

何度もやってしまうとお客さんとしての資質が疑われてしまうのですが、不安感に訴える機会が多かったり、しつこい勧誘や強い勧誘の多い担当者と付き合えば、色々な意味で損をするのは顧客の方なので注意をしましょう。

 

⑦会社単位で信用しないこと

良い担当者に出会った人は、その証券会社そのものを信用してしまう傾向があります。

しかし残念ながら本当に顧客本位で仕事のできる人は、少ないと私は感じていました。

会社単位で信用してしまうと、新しい担当者の資質次第で一気に取引成績が悪化する場合もあるので気を付けるべきです。

他社とも付き合いのあった私から見て、会社単位で信用するより担当者単体で見るべきだと考えています。

無条件に信用するわけではないと思いますが、前任の担当者の信用を利用する形になっている証券マンはかなりいましたし、実際にカモにしているような状況になっている人が少なくなかったので、気を付けて欲しいです。

 

⑧相場の状況に気を付けること

証券会社は相場状況に収益が連動し易いです。

と言うことは、良い相場なら儲かっていますので顧客に無理をさせず、より良い提案が増えますし、悪い相場なら赤字になりますから動くお客さんほど無理をさせたり、会社のための売買提案が増えてしまう傾向があります。

担当者の話を聞く時は、その時の相場にも気を払えると良いでしょう。

「困っているの?」と聞きたくなるような時は、特に注意が必要です。

 

 

⑨めんどくさくなったら話をやめること

担当者に粘られて、めんどうになったから売買を許してしまう人って実は多いです。

自分が儲かっている時などは特にその傾向が顕著になりますから、めんどくさくなったら電話を置くなり、帰ってもらいましょう。

粘ったら売買するタイプのお客さんは、カモにされる恐れが強いです。

昔は特に夜遅くまで何とか話を繋いで数字が取れるまで粘る手法が多かったみたいですね。

真摯に対応しないというわけではありませんが、お互いに問題のあることかなと思っていました。

とにかく大事なお金に関する話ですから、めんどくさくなったら商談を終えるのが一番です。

集中力の無い状態で良い判断ができるとも思えません。

 

⑩「今がチャンス」「売り切れます」に騙されないこと

長期投資をするつもりなら、タイミングを煽られた時も冷静になりましょう。

確かに良いタイミングは存在しますが、証券マンの中には1年中「チャンス」と案内している人もいます(相手は随時変わっていますが)。

また、募集商品を案内する時も「売り切れるから早めに申込みを」とせかされることがあると思いますが、しっかり検討してください。

その言葉が絶対に嘘だとは言いませんが、売りきれる見込みのない段階から多用される言葉ではありますし、自分の検討時間と商品の売れ行きが合わないなら見送っても次の商品があるはずです。

変な商品を掴まされるリスクを考えれば、優先するべきはタイミングよりも商品価値の見極めですから、飛びつかないように気を付けましょう。

 

 

まとめ

今回は、「証券会社にカモにされた人には理由がある」と問題定義して、おいしいお客さんにならないための10箇条を紹介しました。

元担当者の立場から思うことなので、是非頭に置いて取引をして欲しいです。

 

証券マンが顧客をカモにするかどうかは、成績次第なところがあります。

中には笑顔ですごいことをしている人もいますが、多くの証券マンは、顧客を利用したいわけではなく、一緒に儲かりたいと考えていることは、敢えて最後に伝えておきます。

利用者としてしっかりとしたスタンスで商談に応じるようにすれば、今は法律も大分厳しくなったので、本当の意味で騙されると言うことは無いでしょう。

どのように利用するかが大事です。

 

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