投資で利益が取れる人ってどんな人?忘れてはいけない投資の基本
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今回は、投資で利益を取れる人について、忘れてはいけない投資の基本を押さえながら説明していきたいと思います。
色々なサイトを巡っていたら、こんな発言をしているところがありました。
「リーマンショックで一番利益を出した人は投資をしていなかった人」
皆さん、これを読んでどう思いますか?
私には、全く意味が分かりませんでした。
この発言があったサイトは、投資関係のサイトではなかったので、あくまで素人の発言であり、リーマンショックが齎したものが、悪いものばかりだったと表面的な部分の考察のみに留まっています。
こういう人がいるから利益の取れる人がいるのだなと感じるところです。
では、投資で利益の取れる人ってどんな人でしょうか?
「人の逆を行け」の本当の意味
人の逆の投資行動を取ると、利益が取れると良く言いますが、これは本当でしょうか?
人が買っているからその投資対象の値段が上がるのですし、売っていれば値段が下がっていきます。
人の逆を行くと、とてもじゃないですが、投資で利益を得るのは難しそうです。
多くの方が誤解をしているのですが、投資において利益を上げるには、少しだけ大衆よりも先を行く方がはるかに安全に利益を上げることができます。
上がりそうな株を買って、実際に上がったら売る。
これが一番です。
しかし、未だに「人の逆を行け」という言葉があるのには、理由があります。
それは、冒頭申し上げた、リーマンショックなどの大きな相場変動があった時です。
つまり、人の逆を行くのは、「人々の感情が投資行動に表れたパニック時」であるというのが正解です。
平時に人の逆へ行っていたら、多くの場合で損失を出すでしょう。
だって、皆が買っていたら株は上がるのですから。
人が冷静さを失うと、投資活動において非常に効率の悪い行動を取ります。
投資とは、恐怖と欲望が大きく行動へ影響していくとてもナイーブなものだからです。
人の逆を考えるのなら、平時にはいかに大衆より一歩先をいくことを考えた方がはるかにマシですので、誤解を避けて下さい。
リーマンショックで儲けた人
「リーマンショックで気付くべきなのは、投資をすれば損をすることだ」。
これもよく聞く言葉ですが、保守的な人は、声高に叫ぶんでしょうね。
投資を否定する最大の武器は、多くの人が損失を出したという事実ですからね。
でも、結果を良くみてもらうと全然違うのです。
この発言は明らかに間違っています。
次のチャートを見て下さい。
こちらは、日経平均の月足10年チャートです。
これを見ると二つのポイントが浮かび上がります。
一つは、リーマンショックで大暴落があった。
もう一つは、リーマンショック後に大反発があった。
投資で最も利益を上げる人は、一つ目と二つ目の間で買う人です。
そして、そんな人は普通に存在していて、冒頭の発言をするような人を脇目に大きな利益を残していくわけです。
結果を見てからここでは書いているので、とても簡単にモノを言っているように捉えるのかもしれませんが、証券マン時代は、この期間を使って大きな利益を残した顧客が多くいて、そのお手伝いではとても遣り甲斐のある仕事が出来ました。
では、顧客が全体として利益を出せたのかと申しますと、全然そんなことはありません。
いくらこちらから提案しても、なかなか動けないものなんですね。
パニック時には、総悲観の様相になりますし、実際の損失を被った投資家はそれ以上の損失を回避する行動で手いっぱいになります。
僅かに一部の投資家だけが大きな利益を手にしたというのが現実でした。
投資で一番利益を得るには
投資で一番利益を出せる時は、暴落の直後です。
正し、どこまでその暴落が進んでいくのかは、誰にも分かりませんから、タイミングを取るのは、すごく難しくなるという特徴があるため、簡単な投資活動ではありません。
リーマンショック後に一部でうわさになっていたことがあります。
「どこかが戦争でも仕掛けるのではないか」
経済が一番活性化するのはモノを作っている時です。
新興国の状態がそれに当たります。
その期間を越えると成熟した経済になり、いわゆる先進国になっていきますが、先進国でもモノを作る状態にする方法があります。
それは、一度作ったものを壊して、新たに作り直すこと。
恐い考え方ですし、道徳的に間違っています。
しかし、経済という観点だけでみれば、ある意味で現実的な経済活性化策だと、一時うわさになっていたわけです。
この考えをもう少し紐解くと、株価の一番上がる瞬間も見えてきます。
それは、暴落した後の巻き戻しが相当します。
リーマンショックは、後からみれば一気の暴落ですが、実際には細かな急反発を起こしながら暴落していった経緯があります。
上がり切った株をそのままにしておくと、伸び白が無くなって魅力がありません。
かと言って、売ってしまう状況ではない。
そうなると、高値圏で非常に穏やかな動きをする状態になって、投資効率の落ちる市場の出来上がりとなります。
それをもう一度、効率的な市場に戻すにはどうしたら良いか、これまでの説明でみえてきませんか?
そうです。
急落させて上がりきった株価をもう一度下げれば良いのです。
時々、ヘッジファンド等の仕掛けで暴落したというニュースが飛び交いますが、市場の効率化を図る動きであることも多く、パニックを起こさせて人の逆を行く投資行動を取ることが多いです。
投資の基本は安い時に買って、高い時に売ることですが、それを実践できる最大のチャンスは、人が冷静さを失った時だというのは、正しく理解しておきましょう。
年間に何度か訪れる暴落は、たまたまではない
良い銘柄を見つけたから買いたいと思った時、既に株価が上がってしまっていて、高い値段で買うべきか悩むことがあります。
株は上下どちらかにしか動きませんから、いずれ答えが出た時に、利益か損失かは、非常に微妙な確率です。
しかし、投資で利益を取れる人は、高い株価で買い付けを行うことを非常に嫌います。
忘れてはいけない投資の基本を守ろうとするわけです。
そこでチャンスを待つことになりますが、投資で利益を取れる人は、年に数回訪れる相場の急落がたまたま訪れるわけではないことを知っているので、じっとそのチャンスを待てるようになります。
そこが利益を取れる人と、損失を出してしまう人の大きな違いの一つです。
みんなが怖くなって売るようなタイミングをしっかり待てれば、損失を小さくしながら利益を大きくする投資活動ができる可能性をあげることができます。
多額の資金を動かすヘッジファンド等は、値段が上がりきったような相場では、常に大きな悪材料にできるニュースを探しています。
値段を下げてからならチャンスはありますが、高値圏でトレードしてしまうと、利益より損失の幅の方が大きくなってしまいますし、経済の状況が良い状態で株価が下がるようなことがあれば、大きな利益を得るチャンスとなるため、その機会自体をつくりだすことを考えるのです。
投資は、お金の回り方が全てです。
どこからどこへお金が回っていくのかを考えていくと、少し見えてくるものがあるはずです。
急落を生かした投資法
では、急落を生かした投資法とはどんなものでしょう。
うまく立ち回る方法が気になります。
私の顧客達の行動からそれを見ていきましょう。
まず、適切なタイミングを取ることはほとんど不可能だと自覚しましょう。
株などの値段はどこまで行くか誰にもわかりません。
天井や底というのは、後から決まってくるものだと理解してください。
現実的なタイミングを取る方法としては、一定の値段下がったところから継続的に安くなっていく場面で買い増しを行っていくことです。
長期保有を決めている銘柄が下がってきた時に、順々に安い値段を拾っていくことを実践していた投資家が最も利益を上げていました。
条件は、個別の材料によって下げているわけではなく、世界的な急落の場で実践していくことです。
昨今では、世界の連動性が上がって、一国のパニックが非常に伝染しやすい状況になっています。
冷静さを失った市場でしっかり安値を拾って、再び安堵感が広がるのを待っていきます。
値段が上がってくれば一部は利益を確保しておきましょう。
また急落があった時に備える方が、歴史的にみても重要な行動です。
私の顧客で利益を上げていた方は、これを実践し続けることができていました。
長期に構えるけど、急落時には買い増しを行って、利益が出てくればまた買い増しの資金を作るために一部売却をしていく。
単純なことですが、急落時にパニックにならずに冷静でいるのは簡単なことではありません。
過去にどんなことがあって、その後どんな動きをしたのかをしっかり調べて投資活動に繋げていく努力が必要です。
投資の基本と題してはいますが、言葉で言うよりはかなり玄人の投資方法になります。
実際にその時を迎えればわかりますが、買っていくものがどんどん下がっていくこともあるので、それ以上の買い増しを行うのは非常に無謀な行動のように思うはずです。
少しずつ、そういった機会に慌てずに買い増しの検討を行えるようにするには、いくつかのショックを体験しないといけないでしょう。
そこで学びを得ていくことが重要です。
せめて、パニックになって安い時に売って、高い時に買うことを繰り返すような投資家にはならないように気をつけて、レベルアップを図りましょう。
私の経験では、初心者投資家が目先の動きを追って利益を残すことはほとんどありませんでした。
長期投資のテクニックをまずは、身につけるべきだと思っています。
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